2008年 02月 08日
ロングテールの端で
ドイのCDがアマゾンで買えるようになりました!! 嬉しいな。
これで、理論上は世界中で手に入るようになったわけですね(笑)。
ただ、値段が1000円なので、ドイのCDだけだと送料掛かっちゃうから、何かのついでににでも買ってもらえると、と思います。


しかし、アマゾンは凄いですよね。ロングテールって言うですか? 普通は、一割くらいの売れ筋商品が売り上げの大方を占めるのに、アマゾンはその逆で、膨大な売れ数わずかの商品が、全売り上げのほとんどを占めているらしいじゃないですか。正に普通の小売の正反対。既存のマス・プロモーションがまるで無意味になっているというか。「あなたへのおすすめ商品」とか、ホント笑っちゃうくらい当たってるもんなー。何で分かるんだよ!?みたいなさ(笑)。
これは例えば、信頼の置ける個人商店のレコード屋なんかで、「これ良いよー」なんて薦められて、実際に気に入ってしまうのと同じ感じと言って良いのかな。膨大な個人の購入履歴からヴァーチャルな信頼の置ける店主を作り出しているみたいな。結果的に、全く離れた場所に住んでいる個人が、お互いにプロモーション、というか純粋に自分の好きなものを薦めあっているような状況。そこには、ヘンな営利や策略なんてものが無いのが、また信頼できる理由なのでしょう。

とか言いながらも、僕は、やはり出来る限りリアル・ショップで買いたいのです。実際に手にとって、限られた財布の中身を考えつつお店の中をウロウロしながら、お店の人と下らない話なんかしてさ。
でも、熊本みたいなローカル・シティではやっぱり厳しいみたいで、、。


そういや、こないだオンザコーナーで芥川さんと稲田さんと、どうやったら売れるかなーみたいな話しをしていて、なかなか面白いアイディアが出ました。
それは、自分の主に買うジャンル以外のレコードやCD は割引で買えるようにすると良いんじゃないか、というもの。例えば、僕だったら、レゲエのレコードは安く買える、とかって感じ。逆に、普段主にヒップホップを聴く人達は、ロックやブラジル音楽なんかを安く手に入れられるみたいな。そうすると、買う方としても、今まで中々手を出さなかった音楽も手に取るようになるし、お店としても、それにより活性化するんじゃないか、とか。
これは、面白いんじゃないかなぁ? お互いにWIN-WINの関係(笑)。ただ、その為には、やはりかなりの個人情報が必要になる、、。しかも、かなり立ち入ったものが。個人の趣味志向を把握するには、それこそアマゾン並みの個々人の購入履歴管理が必要ですね。しかも、そうやって様々なジャンルを買い進めば買い進むほど、割引で買えるジャンルが少なくなってくるみたいな(笑)。でも、なんとか上手く出来ないかなぁ、、。小さいお店ならではのやり方でさ。


あと、音楽販売というのは、やはりiTunesを始めとする配信にかなり押されているみたいですね。僕も、たまに買ってしまいますが、ピンポイントでこの曲が欲しい、て時には便利なんですよね。でも、逆に言うと、アルバム単位で買うということは余り無いんじゃないでしょうか。みんなどうなんでしょか? 必要な時に必要な曲だけ買うことが出来るというのが、メリットのひとつな訳で。
ただ、我々みたいに、今まではちゃんと形のあるものを買ってきた世代と違って、今の10代の子達なんかは、モバゲーだか何だかで、携帯で簡単に「着うた」という形で手に入れているわけですよ。データで聴くということに抵抗が無いどころか、多分、CDとか形のあるもので買うという概念すら殆ど無いのでは。近い将来、CDも今のレコードと同じように嗜好品になってしまうのでしょう。

でも、それ自体はもう仕方ないことなのです。よく言われることですが、最初は楽譜の販売という形で始まって、レコードというメディアが出来てシングルが出来、12インチレコードにより所謂「アルバム」という概念が生まれた、というテクノロジーの進歩、そしてメディアの変遷によって表現形態というのは変わってきているのですから。実際、配信数自体は増加しているそうで、ということは、音楽を聴くという需要自体が減少しているわけではないようです。
ただ、今のような配信のかたちだと、アルバムという概念が成り立たなくなるだけではなく、単に即効性のある音楽ばかりになってしまうのではないかと思ってしまいます。例えば、所謂B面的な曲だったり、アルバムの雰囲気を形作るインタールード的な曲だったり、或いは、聴くほどに良さが分かっていくような曲、というのは、非常に成り立ちにくくなるような気がします。
んー、どうなんでしょう? まぁ、例えば、CD世代なんて言われた90年代がサンプリングや編集によって新しいものを創り出していたように、おそらく配信で育った世代が、やはり、新しい表現形態というものを生み出していくのでしょう。
アナログレコードからCDへというメディアの移り変わりは、続々と再発されたCDによって、数十年前の名盤も発売されたばかりの新譜も、時系列や関係性など全く無視して全部並列に捉えることを可能にしました。それと同じように、CDから配信/データへの移行は、やはり全く新しい音楽観を生み出すのです。
もしかしたら、今流行っているマッシュアップというのは、レコードやCDなどのモノを実際に手に取ってきた世代の、集大成的な、そして最後の方法論なのかもしれません。
そして、今後生まれるであろう新しい音楽観や方法論が果たしてどのようなものなのか、僕などには全く見当もつかないのです。


などとまたウダウダと考えてしまったわけですが、ともかく僕らのような全くのインディペンデントなバンドのCDがどこからでも買えるようになるなんて、凄い時代になったなぁ、と思った次第です。
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by marr_k | 2008-02-08 16:27 | Comments(0)


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