2008年 03月 14日
2月3月
b0054702_1583139.jpg気付いたらもう3月です。何だか妙に落ち着きのない日々を過ごしているような気がしています。
たまにでも、こうやって残していかないと、近い未来に、あぁ、俺はあの頃なんだったんだろう、、みたいな、ぽっかりとした気持ちになってしまいそうなので、ちょっと記録的に書いていかないとな、と。
って、そんなぽっかりとした日常ばかりを過ごしているわけではないのだけども。
日々、何か出来事や思うことがある度に、あ、これを書いときたいな、と思っても、何故か中々そこまで至らないので、ざっと取りまとめて行きたいと思います。


まずは、先日ピーナッツレコードのイデさんが催した、レイチェル・ダッドという人のライヴイベントへ行ったことを。
レイチェル・ダッドという人については、僕は本当に何も知らない、名前も聴いたことがないという感じだったのですが、これが、凄い良かったのです。行って良かったな、と。
ぼんやりと靄の掛かったようなバンジョーやギターと、滑らかなシルクのような歌声。ジョニ・ミッチェルやニック・ドレイクを引き合いに良く出されるようですが、もっと屈託が無いというか、素直な感じで、それが逆に凄く響きました。
普段無駄に屈託に溢れた(?)ものばかり聴いている僕にとっては、ちょっと心洗われるような感じ。ってちょっとそれは言い過ぎかな。でも、あぁ、良いな、と素直に思えたのでした。あと、妹さんや友達が創ったという映像が良かったなー。その映像に合わせて、演奏するという生プロモビデオ、というのもスゲー新しい(笑)。でも何よりも、今回の来日を本当に楽しんでいる様子が伝わってきて、それが、僕らを楽しませてくれたのでしょう。

b0054702_211375.jpgそして、一緒にツアーを回っている川手直人さん、この人が、もうね、僕にとっては凄くツボで、ほんとに良かった!! なんて言えばいいんでしょ、こういう音楽を。基本はトラッドとかラグタイムとかなのでしょうか、でも、独特の間合いやタイム感、そしてギターから音が崩れ落ちていくような感じなんかが凄く僕好みで。あぁ、こんなやり方があったのか!?とちょっと衝撃でした。俺も、こんなギターを練習しよう、なんて思ったり。
そしたら、全然後で知ったんですが、マヘルに参加してたりする人なのですね。パステルズやらグラスゴー一派とも関わりのある人だそうです。そりゃー、俺が好きなわけだ(笑)。
でも、ホントに、こんな良い音楽をやる人が人知れず(?)いるのだな、と、ちょっと感慨深く思いました。山梨在住だそう。また是非観たいな。

結局、全く思いがけず(?)お二人とものCDを購入することに。音源も良いですよ。


b0054702_285072.jpgもうひとつライヴについて。こちらは打って変わって石頭地蔵主催のPy.king of...。もう全バンド必見て感じで、大満足なイベントでした。

主催で唯一の地元バンドなのにトップの石頭地蔵は、新曲中心のセットリスト。以前よりも変譜割や変展開を控えたロックンロールな作風でしょうか。相変わらず曲のクオリティが高いなーと。
僕はライヴを観る度に思うのですが、地蔵は、よく言われるようなNoWave云々というよりも、純粋に曲が良いのですよ。そして、コード進行や構成が密かにポップ。特に、ギリギリまで音数を削られたベースが凄い効いてます。
今年こそ新譜が出るはず。楽しみ。

次は、ロレッタセコハン
豊島さんが抜けて二人になってから観るのは二度目。一度目は確か一年位前、パニックスマイルの博多でのライヴの時だったのですが、ホントに衝撃的でしたね。
あれだけ完成されていたスタイルでしたから、一体どうなっているのか、とちょっとドキドキでしたが、そんな不安を全く持って吹き飛ばしてくれました。凄い!!
なんというか、オシムがよく言ってましたが、ポリバレント、という言葉はロレッタについて言っていたのか!?と、訳の分からないことを思ってしまいた。
2本のサックスを吹きながら、キーボードを弾き、更に唄まで入れてしまう、というイデリハさんの無茶っぷり。そして、以前を上回るパーカッシヴな複合拍子満載のドラム。
ベースが無くなったことでコード感を失った楽曲は、より広く高い空間を自由にしました。サックスの粘っこいうねりと複雑な迷路のようなリズム。それが妙に官能的に響くのです。美人なのはオプションの筈なのに(笑)。
思わず言っちゃいますが、僕は、昔のロレッタより今の方が好きです。新譜買っちゃいましたが、これも凄い良いですよ。ギターやベースや声やノイズのサンプリングなんかが加えられているのですが、それがまたやたらカッコいい。
あ、ちなみに僕は全国で購入一番目だそう。ちょっと嬉しい。

そして、その後はデラシネ。もう、ホントに凄かった!! もう明らかに世界レベル。ヤバ過ぎです。
どう説明したらいいのか分からないのだけれども、とにかく、その音楽が溢れ出てくる様。その凄まじい勢い。完全に精神と肉体に取り込まれた演奏力と表現力。圧倒的にユニークなのは当然として、更に充分にエンターテイメント性もあるという完璧ぷり。これまでに2度ほどデラシネを観ていて、その度になんて凄いんだ、、と驚いていたのに、今回は、今まで以上に衝撃を受けてしまいました。
このバンド、多分、結構過激な左よりの思想を持っていると思うのだけれど、こんな圧倒的な演奏で迫られたら、観る人はみんな説得されちゃうんじゃないか?なんてちょっとヘンな心配をしたり(笑)。

b0054702_244764.jpgそんなデラシネの興奮が冷めやらぬ中、ラストのフォークイナフへ。
セッティングの流れから何となく立ち上がった、ベルベッツのSweet Janeのカバーでスタート。これが、なんか妙に良くて、僕的には雰囲気が整った感じ。
確か、フォークイナフを観るのは3年位前の春の総決起集会の野外ライヴ以来、かな。例によって井上さんは、何にも変わってないよ、とかって嘯いてましたが、いやいや、やはり結構変化しているように僕には思えました。
まず、フォークイナフの一番の特徴と言える「変な拍子」を余り前面に出していないこと。最近4ビートに凝っている、と井上さんは言ってましたが、確かにロックンロール的グルーヴに溢れる演奏になっているのです。それこそSweet Janeがその好例。
そして、これまたフォークイナフの特徴のサンプリング的パロディ感覚が余り無くなっていること。曲中に唐突に差し込まれる、テープを取り違えたかのような展開や、極端に強調されたブルース感覚が押さえられて、どちらかというと、滑らかに響くようになったような気がします。まぁ、もちろん、他のバンドに比べれば、全然ヘンテコではあるのですが(笑)。そんなギミック的側面を含みつつも、そのままロックロールへ向かっているような感覚、多分、それが今のフォークイナフなのかなぁ、と思いました。んで、僕は、素直に、あぁ、カッコいいなぁ、、と思ったのでした。って、井上さんからしたら、何言ってやがんだ!?て感じかもしれませんが。最後のアドリブ失敗にしても、実は狙い通りなんじゃないかな!?、とか(笑)。
(写真は、デラシネとフォークイナフ。地蔵とロレッタのは暗くて見えんやった、、。)


b0054702_2413448.jpgまだ書くべきことは色々あるのだけれど、あと一つだけ。今月号のDollアクシデンツのウトさんが監修した九州特集にドイも紹介していただいております。
正に九州を代表するような凄いバンドに混ざってホントに恐縮なのですが、是非読んでみて下さい。
b0054702_2151781.jpgあと、アクシデンツの新譜、メチャメチャカッコいいです!! かなり激しくハイテンションでありつつも、端々にインテリジェンスを感じさせる唯一無比のカオス・サウンド。
熊本のタワーにも在庫であるはず。こちらも是非。
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by marr_k | 2008-03-14 02:53 | Comments(2)
Commented by たじぞう at 2008-03-16 20:51 x
僕も今の二人ロレッタの方が好きです。
良いイベントだったね!
Commented by marr_k at 2008-03-17 02:06
大いに刺激を受けました。
やはり音楽はこうでなくっちゃ!!
てことで、早く練習再開しましょう(笑)。


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