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2009年 01月 02日
その夜の話
b0054702_3152421.jpgそしてそして、あれよあれよと年も明けちまいましたが、いや、やはり素敵でしたよ、て話を遅ればせながら。ミオさんに自慢のGRデジタルでナイスな写真を撮って頂いたので、それも合わせて。
しかし、このブログ、写真が上手く配置できねーなー、もー。

この日のメインはテニスコーツ。もう何度でも書きますが、僕のここ数年のフェイバリット。
ただ、僕は基本的に、その人の作った音楽やら作品が好きでも、その人自身に憧れたり敬ったりすることはないのです。でも、リハの時に、目の前でさやさんが唄うのを観て、さすがにちょっとね、少し心が揺れ動かされました。

それこそ、昔、確か僕がまだ19,20歳だった頃、ブレイク直後のグリーンデイのライヴを観に行った時に、まだ、メロコアて言葉が出来たばかりのころかな、その頃僕は、グリーンデイのコピーバンドをしていたのだけど、前座のハイスタが終わって、遂にグリーンデイがステージに!!という瞬間に、隣にいたそのコピーバンドのボーカルだったサムソンってヤツが、ギュウギュウのフロアの中を無理矢理ステージに詰め寄って行きながら、「おぉっ、本物だー!!」と叫んだのを、思わず思い出してしまったくらい。

まぁ、でもそんな心の揺れはすぐに収まり、あとは、もう純粋にさやさんの唄に魅入られてしまいました。
テニスコーツの素晴らしさを説明するのは、本当に難しくて、ベタな表現になっちゃうけど、心のひだにすーっと染み入ってくるというか、感情がモワモワとしだすというか、、そんな感じなのです。
あと、さやさんの唄う表情、というか唄う姿にも魅せられました。感情が声となりそれが唄になるその瞬間、その行く様を、それがどう空気に広がっていくのか、そんなものに凄く意識を集めて唄っているような、そんな気がしました。

植野さんのギターも、そのモワモワな感情を例えば絵の具の筆のように描いていくような、そんな素敵なプレイでした。カラフルになり過ぎず、ちょっと彩度を落とした絶妙な響き。
ていうか、実は密かにかなりテクニシャン(笑)でした。ロック好きのギター少年的面影に何だか親近感を覚えたりも。
そんな植野さんとアーティスト気質なさやさんとのバランスが非常にいいなーと。

b0054702_23544263.jpgそして、梅田哲也さんは、何だか良く分からないけど羽だけになった扇風機に天井から吊った望遠鏡みたいなスピーカーみたいなもので、ノイズというかドローン音というか、これまた倍音たっぷりのモワモワの音を出してまして、これがまた良い感じでした。
PAは全く通さず、そのスピーカーみたいなのからだけ音が出てたのだけど、時にちょっとビクッとする程の音量になったりして、ホントに謎な感じでした。
実は、梅田さんは熊本出身とのこと。高校までこっちだったんだって。親戚の方も来られてまして、結構遅い時間だったのでちょっと申し訳なかったな、、。

ともかく、本当に素敵な演奏でした。アンコールも含めて一時間弱位かな、時間が許せばもっともっと聴いていたい、そんなライヴだったのです。


b0054702_2355635.jpgもう一つのゲスト、大牟田より電子卓上音楽団は、リーダーの竹永氏とコンテンポラリーダンスと二胡の方とのコラボレーションでのライヴ。これがまた凄い良かった!!
会場のナバロの空気がキュキュッと締まるのが見て取れるほどでした。竹永氏は、フロアの隅に広げられた機材からブチブチとしたグリッチ混じりのノイズを発し、二胡がそれに抗うように引き攣った音を上げ、そのやり取りをしなやかなで大胆な振りでもって、いわば見える化していくダンス。そのやり取りが僕には凄い面白くて。

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実は、ステージ側に投影してたプロジェクターの映像を消そうとしたら、スクリーンに青い影だけが残っちゃって、あぁヤバイ、と思ったけど、でも、この写真を見るとそれがなんか逆により一層不思議な雰囲気を醸し出したのかも、とか思ったり(笑)。
それはともかく、普段こういうノイズ的音楽(?) に触れない人達にも大きなインパクトを与えることができたのではないでしょうか。
電子卓上楽団は、地元大牟田で数多くの先鋭的なイベントを主宰し、様々な方々とコラボレートしてきている模様。おそらく今回のバージョンはまだ彼らの一端に過ぎないのでしょう。また是非観てみたい、とそう思いました。


b0054702_23561575.jpg対する地元からは、アフロチカのソロユニット、ゼマンコヴァと高野君のソロ、Yogurt et Kinoko

まずは、ゼマンコヴァなのですが、いや実は僕密かに心配していたのです。アフロチカが、この日の為に余りに気合を入れ過ぎていたので、本番でそれが空回りしちゃうんじゃないか、と、、。
そしたら、そんな僕の勝手な心配は全く杞憂で、実にアフロチカらしい確固とした世界観を繰り広げてくれました。実際、少し音響的トラブルというか不手際があったのですが、そんなものには殆ど動じず、いやー、アフロチカももう大人だなー、母だもんなー、なんてちょっと関心(?)してしまったほどで。まぁ、同い年なんだけどね。逆に旦那のイッチさんの方が、ちょっとテンパッてたのかな、なんてね(笑)。

b0054702_23563672.jpgアフロチカは、それこそさやさんなんかに近い非常に感受性の強い本質的にアーティスティックなタイプだと思うのですが、ここ数年ライヴを見る度に、それを自在に操りつつあるのだな、というが見て取れて、本当にちょっと慄いています。
ちょっとヘンな言い方ですが、感情が唄になり、また音になる時の吐出量が最適化されてきている、というか。楽曲がメランコリックになりエモーショナルになり過ぎるその直前で、その音の様子を見渡す視野が広がっているのだなー、と。
しかし、やはり良い曲を作るなー、と改めて。後半、高野君がパーカッションや鉄琴で入ってからは、ちょっとググッと引き込まれてしまいました。もっとライヴやって欲しいなー。

b0054702_23572698.jpgその次の高野君が、予想以上にユルユルで、それがまた良かった!!
本当に久々のライヴだったみたいなのだけど、ボサノバ・ギターとラストクリスマスとPerfumeのマッシュアップ(?)など絡めつつ、グダグダ気味のMCと圧巻のギター弾き語りで、ある意味この日一番フロアを沸かせた(笑)のではないでしょうか。
映像とのアンバランス具合もナイスバランスで、面白かったし。
最近ちょっとさすがに仕事が忙しそうだけど、また是非アートブレイキーでのレギュラー化をお願いしたいなーと。

b0054702_23574814.jpgちなみに僕らドイは、アコースティックというかエフェクト無しで挑みまして、しかも、僕はアコギでやったのだけど、ストラップを忘れてしまい椅子に中腰、という何とも中途半端な感じに、、。
でも、ミオさんに撮ってもらった写真がやたらカッコ良いので、まぁ良しとしよう(笑)。

あ、あとドラムセット買っちゃたのですよ。密かにツインドラムを実験中、、。

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ともかく、そんな感じで夜は更け、終演へ。本当に素敵な夜となりました。
僕的にも、まぁ、色々機材や集客や段取り的なこともありましたが、結果として大満足なイベントでした。
打ち上げは、何故かナバロ近くの「たこ坊」にて。ここ僕たまに出前頼むのだけど、結構美味しいのです。今回のツアーのこぼれ話など聞きつつケラケラとお好み焼きをつつく。テニスコーツのお二人も梅田さんも、ホントに気さくで良い方達でした。
こんな機会を与えてくれたChicago Clubの古賀さんをはじめ、皆さん本当に感謝です。

次のアートブレイキーは3月の予定。こちらも請うご期待てことで。
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by marr_k | 2009-01-02 00:01 | Comments(0)