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2011年 02月 20日
かれもがみんな悩みを抱えている
日が違うのに同じエントリーで書き足し続けるのもアレなので、新たにまた。
もう一枚だけグッド・ミュージックを紹介さて下さい。

b0054702_2124061.jpgこちらは、”PICCHIO DAL POZZO”というイタリアのバンドの「abbiamo tutti i suoi problemi」というアルバム。80年リリースの2ndらしいです。ジャケが良いですよねー。オン・ザ・コーナー/コラム88にて購入。
ちょっと調べてみたら、邦題がイカしてて、「かれもがみんな悩みを抱えている」だそう(笑)。あ、バンド名の読みは”ピッキオ・ダル・ポッツォ”かな? うん、この辺の語感も良い(笑)。

所謂レコメン/カンタベリー系のバンドで、 現代音楽やジャズの影響が強くて、変拍子や変展開、不協和音のオンパレード、という感じなのですが、これが何だか凄く軽やかで良いのです。この際ポップ、と言ってしまいたいくらい。管楽器もかなり入っていて、チェンバー・ロックというか、どこか牧歌的な味わいすらあります。

ネットで検索してみると、「これぞ、ユーロ・プログレの極み!!」みたいな評価が多いのですが、確かにリリースされた80年という時代からすると、かなり異色というかキワモノみたいな感じだったのでしょうね(笑)。
でも、今の21世紀の感覚からすると何だか凄く馴染む、というか普通に聴けちゃうのです。
いかに変拍子や不協和音/ノイズが、一般的になってきているか、そんなことを改めて実感してしまいました。
ということは、近くついにレコメン/カンタベリー系がブームになる日が来るのかも(笑)!?

まぁ、それはないとしても(レコメンはウィキに無かった、、。)、お、ちょっと面白そうかな?と思った方おられたら、是非チェックしてみて下さい。どこかネハンベース(祝再始動!!)を思わせる曲もありますよ。

ではまた。次はジョニ・ミッチェルについて、、かも。
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by marr_k | 2011-02-20 03:14 | Comments(0)
2011年 02月 18日
道なり
んー、日が経つのが早いぜ。
右サイド更新してますので、是非チェックを!!
色々ありますよー。

さて、先月から今月始めに掛けて、すっかり冬型の気圧配置にやられまして、なんやかやと滞っておりましたので、それを取り戻すべく軽やかに動き出したいと思いつつもう今月も半ば過ぎ。

b0054702_2392290.jpgざっくり思い返すと、やはりまずは今年一番最初のグッド・ミュージック、Autumnleafの新譜「the foot」でしょう!!
これ凄い良いですよ、マジで。
いや、ぶっちゃけ一聴するとホントに地味(、、笑)な印象なのですが、3回目くらいからズブズブきます。
丁寧に丁寧に録られた音一つ一つが空気に染み渡るように響いてくる、そんな良盤です。

しかし、最初聴いたときは、何故ここまで地味に!?とちょっとバンドで議論(?)になったくらいなのですが、いやこれは、逆にメチャメチャ挑戦的なアルバムなのかもしれません。

例えば、荒削りな初期の作品が大きな評価を得て一定の成功を収めたアメリカのインディーバンドが、その後様々な変遷を経て、辿り着いたギミック抜きの味わい深いアルバム。もうそれこそ4枚目とか、セールス的にはイマイチだったけど、、とか、そんな感じの。後でファンに発見され高い評価を得る、みたいなそんな素晴らしさ。

このアルバムは、Autumnleafにとって2枚目のアルバムになるのだと思うのだけど、彼らは、もうそんな境地に挑み、見事に作り上げたのです。
しかも、ここはローカルネットワークが発達したアメリカではなく無駄に中央集中国家の日本。彼らは東京から遠く離れた福岡在住。そこで、敢えてこんなアルバムを作るなんて、、。僕は、その真摯な姿勢と心意気に胸を打たれざるを得ません。

実は、最初聴いたときに、もうちょっと色気のあるアレンジ、というプロデュースをした方が良かったんじゃないか、、なんて思ったりしました。そして、狡賢い僕は、このアルバムに魅せられた今でも、ちょっとそう思ったりします。

でも、それは違うのです。

彼らは、前作から明らかな音楽的な深化を経て、この境地に辿り着きました。そして、それを全くそのまま音に封じ込めたのです。これは、なんて挑戦的なことなのでしょうか。
もう本当に是非とも多くの人に聴いてもらいたいです。最初はやはり地味だな、と思うかもしれません。
でも、家のオーディオで、車の中で、街を歩きながらiPodで、何度か繰り返し聴くうちにふと気付くはずです。これは何て良いアルバムなんだろう、と。

リリース元はもちろん彼らの自主レーベル"wood/water music"。Amazonなんかでも買えますよ。是非。


そういえば、グッド・ミュージックといえば、もう大分経ってしまいましたが、昨年末にpeanutsrecords/イデさんから声を掛けていただきまして、恒例の2010年のベスト10企画へ寄稿させていただきました。
ただ、実は昨年2010年は、悲しいかな僕的には凄く不作、、な年で、一人で10枚はちょっと厳しくて、バンドで分けまして、一人3枚づつピックアップという形にさせていただいた次第です。

その内容は、こちらサイトを見て頂ければ、と思うのですが(実は、結構な豪華メンツにまぜてもらっていたのです、、(汗))、なんと2010年リリースの作品でメチャメチャ良いものに年明けに出会ってしまいました(笑)!!
いや、ていうか、ちゃんと(?)去年の割りにリリース直後くらいに聴いてはいたのですが、何故だかその時はたいして引っかからなくて、何回もまともに聴かないまま存在すら忘れていたのです、、。
なんでだろ、、。
で、最近あれ?と思って何気に聴き直してみたら、もうともかくメチャメチャ良い!!
僕的には、昨年リリースの中では圧倒的一位(笑)。
今更なに言ってんの!?なんて思われそうですが、ホントにやたら最近聴いているので、敢えて紹介させてください。

b0054702_3394112.jpgMorning Bendersの「BIG ECHO」というアルバムです。

もう曲良し、アレンジ良し、音質良し、ともう何だか完璧なアルバムのような気がしています。プロデューサーは、またもやGrizzly Bearの人。というか、まるでGrizzly Bearのアルバムのような雰囲気なので、かなり貢献度が高いと思われます。しかも、一昨年くらいに出たGrizzly Bearのアルバムよりも全然良い、みたいな(笑)。
このMorning Benders自体のプロフィールについては、実はあまり知らないのですが、Grizzly Bearと同じくちょっとグラムっぽい雰囲気の楽曲がかなり僕好み。そして、教会の中のようなどこか厳かなリバーブが堪りません。ちょっとオールディーズというか往年のアメリカン・ポップスのようなコーラスのアレンジも効いています。
やはりブルックリンのバンドなのかな? ていうか、もう最早そんなのどうでもいい。なんて良いアルバムなんでしょ。これも、まだの方は是非。

実は、僕、結構最近までジャケットの印象で「BIG ECHO」という名前のバンドかと思ってました(笑)。

つづく、、。
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by marr_k | 2011-02-18 02:45 | Comments(0)
2010年 08月 22日
感度
あれよあれよという間に過ぎていく毎日。もう8月も後半だぜ!!
まだ夏だ、間に合うか!?って何にだ!?

てな感じで、相も変わらずバタバタと日常を送っておりますが、いやしかし、先月のイベントに関しては、ホントに思うところありまくりで、それはそれは感慨深いものでした。
で、そんな感激ツイートに溢れたタイムラインにすっかり乗り遅れた僕は、それを取り戻すべくガッツリと追記をしようと思いつつも、結局それも果たせずじまい、、。

誰かのツイートで、これからはリアルタイムで、それこそ脊髄反射的に質の高い表現をする能力というのが重要になってくるのではないか、なんてのがあって、あぁ、なるほどそうだなぁ、なんて思ったのですが、しかし、そうなると僕は完全に乗り遅れちゃうなー、なんてちょっとションボリしてしまった次第です。
つまり言ってみれば、これからはインプロの時代だ!!てことなのでしょう、って違うか(笑)!?

ともかく、最も印象深かったことを一つだけ。
それは、ミー愛さしみのプロフィールにあった「プロのオーディエンス」という言葉。僕はそれに甚く考えさせられました。
発する側、受け取る側に関わらず、表現や感情への感度。そして、それに反応しそれをまた送り返す際の感覚の鋭さ。そんなものが如何に大事なのかというのを、何だか最近凄く感じます。
バンドを始めてそんな間がないミー愛さしみが、あれ程までにカッコ良かったのは、つまりそういった感度、感覚が圧倒的に優れているからなのでしょう。
何だか僕は、凄く羨ましく感じてしまいました。それこそ、ちょっと引け目を感じてしまったくらい。


と、ちょっとまた話がズレ始めましたが、せめてこちらの動画だけでも。
来週でラストライヴなのか!? モラトリアムの季節は、本当に終わってしまうのでしょうか、、。

海と毒薬/klagenicole



最前列で、というか田中君のすぐ目の前で(笑)、揃いの"o.n.o"Tシャツを着て並ぶmeizinと下田さんを見ているだけで何だか胸が熱くなる映像です(笑)。
ちなみに撮影はアフロチカ。彼女もそろそろ写真家として復帰しても良いんじゃないかな!?

b0054702_424021.jpgさて、もう一つ。先日お盆にライヴをしてきました。何だか毎年僕らはお盆にライヴをしてるような気がしますが(笑)、会場が最近オープンした薬院Uteroというところで、そこがまた良い感じでした。
照明が何だかバブリー(笑)なのも良いのですが、何よりも働いているのがみんなミュージシャンなのが良い!!
ここから何か新しいことが起こりそうな予感に満ち溢れています。凄い楽しみ。

ちなみに僕的にはこの日のベストアクトはいんぱらのヘソ。凄い良かった!!
独特の雰囲気で、するりと鳴らされる音に僕はすっかり引き込まれてしまいました。また観たいな。



そしてそして、最後に久々にグッドミュージックを。
アルゼンチンのONDA VAGAというバンド。僕は某イッチさんのブログで知ったのですが、これがメチャメチャ良いです!! 溢れんばかりのユーモアと心震わすメロディに思わず泣き笑い。是非!!

Ir al baile/ONDA VAGA



ではまた。来週は約一年ぶりに北九州は黒崎マーカスでライヴです。お近くの方は是非。
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by marr_k | 2010-08-22 04:30 | Comments(0)
2009年 06月 15日
今月のお誘い
てことで、今月の今後です。

まずは、こちら。

09/06/17(Wed.)
trial error presents...『Is this It Vol.6』 supproted by "muchcolor&DAYS"

open 19:00 start 19:30
ticket ¥3000/¥3500 (1D.order)
with:COMBOPIANO(渡辺琢磨/内橋和久/千住宗臣)
    trial error
DJ:NOJIMA&SARA(NAVARO)

何とトリプルネームのイベントです。敢えて書きますが、仕掛け人はLong Six Bridge/吉武(飯田)さん
企画は、最早筆頭若頭(?)トライアルエラー。熊本ロックファンのオエイシスDAYSと、熊本の文化的側面をサポートするマチカラのバックアップ受け、更に、DJには、ナバロのダイスケさんが絡んでいるという豪華布陣。
僕らのような場末のノンプロ・バンドが加われるなんて、本当に有難いことです。
ゲストは、二度目の熊本になるのかな、各方面で話題のスーパーユニット、コンボピアノ。前回のコンボピアノの盛り上がり様はヤバかった!!
僕は、ナウエリートでサポートさせてもらったのですが、何だかちょっと浮ついた感じでしか観れませんでしたので、今回はジックリ観てやろうと思っております。千住氏のドラムも、すっかり打ちのめされた先日のソロを観たせいで、またちょっと捉え方が前回とは全然変わりそうで楽しみ。そして、内橋さんのギター!!
こちらも前回は、思わず物見遊山的に観てしまったので、今回はもうワークショップを受けるくらいの気持で迫ろうか、とか(笑)。
渡邊氏も、野生のインテリ的風体の奥には、一体何があるのか、そんなところを探ってみたい衝動に駆られております。この人のブログ、面白い、、。
なんにしても、僕ら辺境のノンプロ・バンドは、ただ出来ることをやるだけです。
何だか凄い夜になりそう。是非。

そしてそして、その翌週には僕らのこちら。


b0054702_14496100.jpg09/06/25(Thu.)
『Art Blakey#16』@熊本Django

open 18:30 start 19:00
ticket ¥2000/¥2500

cast:worst taste(東京)
    macmanaman(福岡)
    zankyo-souchi
    klagenicole
    Doit Science
  DJ:田尻 精(ソングサイクル)
    通行人(aka shirt)


例によって後手後手ながら、ようやくキャスト確定しております。これは面白そうですよ!!
ゲストはもちろん、今回参戦してくれる地元のバンドがまた楽しみでしょうがない。残響装置クラゲニコールも、今回僕らが初めて関わることのできたバンドです。是非観て頂きたい。
こちらについての詳細は、またまた近日中にがっつりと。

ついでに、今週のグッド・ミュージックを少し。

というは、ここ1~2ヶ月、僕的には新譜ラッシュだったのですよ。
前回もAkron/Familyなど幾つか紹介しましたが、それ以降も色々と。ざざっと挙げますと、一昨年くらいのアルバムが結構長い期間に渡って個人的ベストアルバムだったGrizzly Bearや、ここ10年位、一番直接的影響を受けているJoan of Arc、もう今世界で一番エッジーなバンドと言っても過言ではないDirty Projectors、などなど。しかし、もどかしいことにどれもまだきちんと聴き込めてない、、。なので、折々に改めて書いていこうかと思うのですが、でも今回は一つだけ、余りにも良い音楽があったのでそのことを少し。

b0054702_1410686.jpgそれは、No Kidsというバンド、というかユニット?かなんか、また例によって詳細ちっとも分かりませんが、その"Come into My House"というアルバムが、メッチャメチャ良い!! もうホント最近ずっと聴いてます。何度も何度もリピートで再生してしまうのです。カナダの人たちの模様。
是非マイスペで聴いてみて下さい。
レーベルは、またもやTomlabなのですが、何というか、ソウル風味な脱力エレクトロ・ポップとでもいうか、、。決して、そんなに斬新な音楽というわけではないのですが、とにかくその軽快に跳ねるバスドラの響きや、色とりどりなハーモニー、心地よいメロディとファルセット気味な歌声、などなどもうホント堪らないグッド・サウンド。
実は、僕は最近話題のNo Ageと間違えてました、、(笑)。
でも、こんなポップな音楽にすっかりやられてしまったのは本当に久し振りかも。それこそ、ネオアコやエレポップ好きの人達にもお薦めなアルバムです。
そして、誰か詳細知っている方、教えて下さい(笑)。


あともう一つ、これまでのライヴなんかをようやく纏めました。一昨年くらいまでのやつは、無駄に長文が、、。
右サイドNEWSのPast Lives...、あるいは、タグの"Archive"からどうぞ。
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by marr_k | 2009-06-15 03:58 | Comments(4)
2009年 05月 10日
辺境の近況
ようやく右サイドのnewsを更新しました。とりあえず、今現在の状況だけですが。

まずは、大牟田でのマヘル参加!!
マヘルと共演、ではなくてマヘルに参加、です。つまり、僕が以前テトラで観たマヘルに今度は演者として加わるというわけです。
ていうか、はっきり言って実際どんな演奏をしたらいいのか分かりません(笑)。他の参加者もかなり曲者ばかり。さて、どうしようか、、て感じです。
主催は、Shock City Omuta。僕的には、初大牟田です。何にしても、凄い楽しみ。

そして、月末にはトライアルエラーのイベント、『Is This It』へ参戦。3月のアートブレイキーをサポートしてくれたAutumnleafが、話題の百景と共に再来熊。
かなり濃い内容になりそうです。詳しくはまた後日。

来月は、僕ら企画のアートブレイキーです。今回のゲストは、東京よりworst tasteと博多のマクマナマン。どちらも戦慄のハイテンション・サウンド!!
こちらも、また後日あらためて。今のうちにチェックを是非。


ついでに、恒例のグッド・ミュージックをいくつか。

b0054702_2314388.jpgまずは、ここ半年くらいで一番リピートで聴いてるのが、Bowerbirdsというバンドのアルバム"Hymns for a Dark Horses"
じんわりと良いです。非欧米な編成とメロディが堪らない。
購入後に知ったのですが、昔Ticonderogaというバンドをやってた人が始めたらしく、実は、何年も前にinsoundからたまたまダウンロードしたこのバンドの"kim&kelly"という曲が僕は凄い好きで、聴いたのはその一曲だけなんだけれども、何度も何度も聴いていたのです。で、あ、これはこういう縁なんだ、なんて思ったり。
ていうか、これ以上情報が無い(笑)。何にしても、凄い良いアルバムです。myspaceでたまたま聴いて、余りに良くて買っちゃいました。
レーベルは、割に新興なのかな、Dead Oceansより。このレーベルも、これからヤバそうですよ。


b0054702_2323467.jpgそんな感じで、全く未知のバンドをmyspaceなんかで知って聴き始めることの多い昨今ですが、同じくParenthetical Girlsというバンドの"Entanglements"というアルバムにも結構衝撃を受けました。こちらも、詳細不明(笑)。TomLabとかから出している模様。
非ロック編成で、情緒過多に繰り広げられる歪なポップミュージック。性別不明なボーカルが、なかなかクセになります。こちらも情報ご存知の方、教えて下さい。

b0054702_2334235.jpg詳細不明といえば、man manというバンドも凄い良い。ビーフハートばりのドシャドシャなアンサンブル。やはり非欧米なセンス。新譜がmyspaceで聴けるのだけど、何故か iTunes Storeには無いので、前作の"Six Demon Bag"というアルバムを買いました。新譜欲しいなー。日本盤どっか出さないのかなー。なんとレーベルはAntiですよ!?

b0054702_234291.jpgて感じで、僕の最近のムードとしては、非西欧/非ロックへ向かっているのかな? 分かんないけど。

非西欧といえば(?)、カエターノの新譜も良いですよー。前作のオルタナ路線の延長ではあるのですが、表面がさらりとしてて音の抜け具合が非常に気持ちよいのです。ていうか、還暦過ぎのミュージシャンの音とは思えない(笑)。

b0054702_2341893.jpgそして、先日出たばかりの我らが(?)Akron/Familyの新譜を是非!! こちらは、日本盤出る模様ですよ。
余りに名作過ぎた前作に比べると、ちょっと地味な印象ではあるけど、一曲目のアフリカン・ビートが鳴り出した瞬間、あぁーっ、こう来たか!!と身を乗り出してしまうナイス・アルバムです。
ちなみに、遂にマイケル・ジラの元を離れ、このバンドもDead Oceansへ。ヤバいなー。

b0054702_2433960.jpgまだ色々あるのだけど、最後に、去年出たskeletonsのアルバムも機会があれば是非聴いて頂きたい。
僕は、3,4年前くらいかに、やはりinsoundで聴いたSkeletons&the girl-faced boys名義の"git"という曲に、文字通りぶっ飛ばされ、それ以降、僕の密かなフェイバリットなのですが、ホントに情報が無くて、、。で、またこの人すぐ名義変えるのですよ、、。前のアルバムも、skeletons and The~何とかかんとか、みたいな名前で。スゲー覚えにくいし。
今回も、たまたまこのskeletonsってバンド、カッコいいなー、と思って調べたら、また名義変えやがってた、てな感じで。ていうか、遂にand~を止めたよ。ソンしてるってことに、ようやく気付いたんだろうね(笑)。
でも、最近ちらほらWEBや雑誌なんかで名前を見掛けるようになりました。"ジャンク風味のフリーフォーク"みたいな言い方されてる模様。ちょっと違うような気がするけど。とすると、そろそろブレイクか!? まぁ、やはり何者か良く分からないのだけどね(笑)。
こちらも情報求む。

では、また来週。グッド・ミュージックでした。
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by marr_k | 2009-05-10 21:45 | Comments(0)
2008年 08月 02日
見識の狭さ
b0054702_029826.jpgてことで、まずは8月20日に行うアートブレイキー#11について。

08/08/20(Wed.)
『Art Blakey#11』@Private Lodge
≪篠田昌已 act 1987≫上映会

cast : 工藤冬里(Maher Shalal Hash Baz)+Ω
     Kappa
     園田佐登志(≪act 1987≫編者/vj)
     鬼☆弁慶inSWISS
open 19:00 start 19:30 ticket:¥1500(1D.order)


この日は、80年代から92年に亡くなるまで、じゃがたらコンポステラ生活向上委員会マヘル等で活動されていた篠田昌巳というサックス奏者についての映画を上映します。
映像作家の園田 佐登志さんという方(熊本出身だそう)が撮影/編集をされた、篠田氏の音楽だけにとどまらず当時の東京のシーンを垣間見ることが出来る非常に貴重な映像とのことです。詳細な内容はこちらを。

という感じなのですが、実は、僕はこの篠田昌巳氏については、全く知りませんでした。
以前に少し書きましたが、僕は、日本の音楽、特に90年代以前のものについては、本当に疎いのです。氏のバンドに関しても、殆どが、名前を聞いたことがあるかな、程度の知識しか持ち合わせていませんでした。
ただ、篠田氏のバンドの中で"コンポステラ"という名前だけは、僕は良く知っていたのです。
かつて学園大の裏に、カルトが集う喫茶として有名だった"コンポステラ"という屋号のお店がありました。そこには濃密なアンダーグラウンドの雰囲気が漂い、夜な夜な怪しい会議やパフォーマンスが繰り広げられる、若い僕には凄く刺激的なお店だったのですが、この喫茶の屋号はやはりこの篠田氏の"コンポステラ"からとられていたようです。
僕は、今回の話を頂いた時に、大げさに言うと、ちょっと運命的なものを感じてしまいました。あ、どこかで繋がっているのだな、と。
そして、何かの折に何人かの方に尋ねてみましたら、結構ご存知の方がチラホラ。かなり思い入れのある方もおられる様子。
やはり、僕の見識の狭さ、なのでしょう。

喫茶"コンポステラ"というきっかけがありながら、何かの巡り会わせで"コンポステラ"の音を聴く機会を逸していた僕は、やはりまずは音源をと思い、その喫茶"コンポステラ"の常連であり、当時は過激な思想を持ち、アヴァンギャルドの限りを尽くしていた某イッチさんより篠田氏の音源を入手致しまして聴いてみました。
そしたら、これが本当に素晴らしい!! 再び、僕の知らないこんなに良い音楽がまだ沢山あるんだ!!という嬉しい驚き。
実は、資料的なものとして聴こうとしていたのですが、いやいや、もうホントに凄く良い。

何というんでしょうか、まるで日本の文化が一番豊かだった頃の風景が思い浮かんでくる音、とでもいうか、、。例えば、大正時代であったり昭和の復興期であったり、日本が西洋の文化を旺盛に取り入れながらも、本来日本の持つ感性でもって、非常にハイセンスで柔軟な文化を創り出していた頃の音楽、というか。
凄く洗練されていながらも何処か庶民的な下世話さも醸し出しいて、でもそれでいて、一音一音がじわじわと心に響く、というような、本当に素敵な音楽なのです。

b0054702_0125615.jpg今回、何枚か聴いてみたうちで僕が一番心を惹かれたのが、「コンポステラ」名義の"1の知らせ"というアルバム。90年の作品で唯一のスタジオ録音だそう。
基本的には、サックス、チューバ、トロンボーンの三管でのアンサンブルなのだけれども、そのゆったりとしながらも何処か徐々に熱を帯びてくるような演奏が非常に胸に来ます。
所謂ジャズ的な自己主張の強いブロウとは違った、繊細に奏でられる木綿のようなサックスのビブラートと、モワモワとした金管楽器独特のベースラインとの絡まりが堪りません。また、鼓笛隊的なドラムが入ってくるのですが、それがね、またなんか凄く良いのですよ。ちょっと高揚感を煽るようでいて、気持ちを落ち着けてくれるような。
ロシアであったりの世界各地の民族音楽的なモチーフが多くの曲で用いられているのですが、それも単に形だけ借りたというものではなく、また、過剰に同化意識を向けるでもなく、純粋に曲として素晴らしいものに仕上がっている、というような印象です。民族音楽特有のセンチメンタリズムを充分に持ちながらも、ベタ付かず非常に洗練されているのです。

b0054702_0132671.jpgまた、「篠田昌巳」名義の"コンポステラ"というアルバム(紛らわしいなぁ、、)も非常に良いです。こちらも90年なのかな。こちらは、後の"チンドン"的要素もちょっと含みつつ、聴いていて非常に楽しい作品です。

しかし、それにしても情報が無い、、。音源は、おそらくどちらも廃盤。篠田氏やコンポステラに関しては、最早オフィシャルな情報も無い。ライヴアルバムとTzadikからの編集盤はまだ入手出来そうですが。
何故こんな良い音楽の情報がこんなに手に入りにくいのでしょうか!? ちょっと憤りさえ感じてしまいました。

ともかく、僕は、こんな良い音楽を知るきっかけに出会えただけでも、今回の上映会は非常に有意義なのですが、これが更に貴重で、一緒にマヘルの工藤さんも来てしまうのです。おそらく、初熊本。
このブログでも何度も書いてますが、僕は、マヘルの熱狂的なファンなワケで、いやこれはちょっと凄いなと。どうしたもんだろうか。
この日は、工藤さん、マヘルでトランペットを吹いているΩ氏、そして、九州のノイジシャンの代名詞的存在であるかっぱさん、それに地元よりSWISSの二人を中心とした編成の鬼☆弁慶、によるセッションを行う算段です。
果たして、どうなるのか!? ちょっと怖い気もしますが、本当に見逃せない内容だと思いますので是非とも観て欲しいなぁと思う次第です。
会場は、アートに通じたカフェ、プライベート・ロッジ。ソファに座って、美味しいドリンクを飲みながらゆったりと楽しみましょう。
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by marr_k | 2008-08-02 00:46 | Comments(7)
2008年 06月 11日
想定外
そして、またもや終わってしまいました。当たり前のことですが、物事と言うのは、時が来れば自動的に終わっちゃうんですよねー。
と、やはりちょっと哀愁漂うここ数日なわけで、、。ともかく、楽しい一日でした。

なんてことを思いながら、先日の主催だったミウマウのアルバムを聴いてみてるのですが、いや、これ凄い良いですよ!!
もちろん、あのライヴのクオリティですから、良い作品であろうことは分かっていたのですが、ちょっと想定外の良さ、というか、、。
だって、再生して音が鳴り出したときに、あれ、違うの入れたかな?と思ったのですよ、マジで。

何と言うか、音の鳴りが、かなり挑戦的、というか鋭角的というか、、。それこそ、例えば、Touch&Goの頃のブロンド・レッドヘッドとかスリル・ジョッキーから出してるシカゴのPit Er Patとか、或いはもう解散しちゃったけどアンワウンドの後期とか、その辺の、まぁ、言ってしまえば、ジャンク・バンド的要素のあるバンドが思い浮かぶのです。 こりゃ、どういうことだ!? もちろん、この辺のバンドは僕の嗜好ずっぱまり。

かなり思い切った音の定位と低音部が軽くブーストされたようなザラついた音圧。すぐ耳元で鳴るシンセと異様に鋭いギター。空気をたっぷりと巻き込んでバシバシと変則リズムを決めるドラム。
これが、ギターの梶原さんの影響なのか、或いは中村宗一郎という人のミックス/マスタリングに負うところなのかどうかは知らないけど、ともかく、メチャメチャカッコいい。
あと、ライヴだと、どうしてもシンセとギターと更にコーラスまで音域的に被ってしまったりするものなのですが、それも、見事に絡んで、逆に効果的に響いているのです。

そんなインパクト充分なプロダクションにググッと引き込まれると、際立って分かるのが、やはり曲のクオリティの高さ。
ライヴでも、もちろんそうなのですが、僕的にはシンセベースの音が堪らない。あぁ、コレだ!!てな感じで、一気に盛り上がってしまう。

僕は思うのですが、もし、ミウマウが、というか高島さんが、シンセをもっとシンセっぽく、例えば、一オクターブ高い音域で鳴らして、もっとピアノ的な音使いを減らすと、かなりお洒落感が際立つのではないかと。
もっと、構造主義的というか立体交差的というか。ただ、それだと余りにも、ファッション寄りになり過ぎてしまう。例えば、高島さんが好きだと公言するPerfumeは、かなり確信的にファッションなのです。
でも、高島さんの特徴と言うのは、彼女の圧倒的な唄はもちろん、ピアノ的なシンセの音使いに至るまで、その情緒、もっと言えば、情念的なところにあると思うのです。
意識的にしろ無意識にしろ、彼女が所謂シンセ的な音使いを選ばないのは、それこそ高島さんたる所以なのでしょう。本質的にアート寄り、というか。
そこで、このミウマウで効果的に響くのが、このシンセベース、と言う訳です。その刺激的な音は、どうしようもなくポストパンク的クールさを携えて響き、グラスの底に沈む情緒をさらい、雨後に現れた虹のように空を見上げさせられるのです。結果的に、アートはファッションを伴い、ファッションがアート足り得る、というようなナイスバランスをもたらしてくれているように思います。
そして、このアルバムをお洒落な音作りではなく挑戦的なものにしたことにより、バンドの本質を現すことに成功しているのではないでしょうか。

なんかちょっと話が違う方に向かってますか?
ともかく、機会があったら是非聴いてみて下さい。僕のうがった感想は置いといて、純粋に凄く刺激的なアルバムだと思います。
熊本のタワーでも結構売れてるらしいですよ。

いやしかし、ライヴも良かったなー。やっぱりみわこさんのドラムは軽やかで良いなー。
あと、フルーツも初めてガッツリ観ましたが、いやもう、菊池君凄い! ロックンロールはこうでなくちゃ。ザッツ・エンターテイメント!!
スコフィッツは、やはりギターポップど真ん中!! 。しかも、前観た時よりもちょっと激しめになったのかな? ちょっと、音のバランスが悪かったのがアレだったけども、、。でも、あの頃の一番素敵だったギターポップが、今またここで鳴ってる!というのが嬉しかったな。
んで、我々ナウエリートは、どうだったんでしょうね? 僕的には、んー、もうちょっと上手くいくハズだったのに!!なんてね。近いうちにまたやりたいな、と。
あ、ここで敢えて書いておきますが、ナウエリート、レコーディングしますよ。それも、割りに近々に。お楽しみに、、。

ホントは、ミウマウのレビューに続いて、幾つか書こうと思ってたアルバムがあったのですが、それはまた次回にでも。また、無駄に長くなってしまったので、、。
あと、最近またレンタルづいてまして、最近のヒップホップ、それも、コモンとかカニエウエストとかメインストリートもの(?)を聴いてみたら、凄い良くてですね。その辺も合わせてちょっと。
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by marr_k | 2008-06-11 03:26 | Comments(4)
2008年 01月 19日
グッド・ミュージック
今年の初ライヴが終わりました。ライヴの出来は、んー、まぁまぁかなー。
最近舞い上がった感じの演奏が多かったので、逆にこじんまりとまとめようとして、結果的にどこか内向きになってしまったような気がしております。
もっと、ガガっと外に開かなければ。

と、独り言のように書いてしまいましたが、観てくれた方々に感謝です。CDも結構な方に買って頂きまして、ありがたい限りです。本当に嬉しい。そして、この機会を与えてくれたボギーさんにもありがとう、と。

あと、CDをプラスティカに置いて頂きました。博多にお住まいの方、是非よろしくお願いします。熊本では今のところ、オンザコーナーで扱って頂いておりますので、こちらもヨロシクです。他にも少し画策中。


この日、どのバンドも面白かったのですが、やはりGINZA LIGHTSが一番印象深かったです。なんというか、もう何でしょうね、あの雰囲気、独特の拘り。
ぱっと聴きでは、そんなにサイケ感や所謂GS風味というもそこまで無いし、ましてやポップな音楽でもない。ファズが荒れ狂うのでもなく、音量・音圧も控えめだし、Field後期のような高度なアレンジも特に施されず、どちらかというと淡々と進む感じ。でも、分かるんですよ、奥の方でグルグルと何かがトグロを巻いている様が。陳腐な言い方でアレですが。
それは例えば、林田さんが歌い始める瞬間だったり、聴こえるか聴こえないか位の音量で鳴らされるギターのコードチェンジの狭間なんかに、チラリと姿を現すのです。で、その瞬間を見逃すまいといつの間にか演奏に食い入ってしまう、そんな感じでしょうか。
僕は密かにFieldのときにも思っていましたが、非常に分かり難いなぁ、と。どちらかと言うと、まぁ、マニアックな音楽。それは、後期Fieldのように非常にポップな体裁をしていてもそう。むしろ実験的ですらあるような。
でも、同時に、聴く人に思わせるのです。あぁ、俺(だけ)には分かるぜ!!と。なんというか、垂直のコミュニケーションとでもいうか。バンドの演奏に皆で共感する、とかではなくて、皆それぞれに一対一の関係を結ばせるのです。林田さんがそれを狙っているのかどうかは、定かではありませんが(狙ってんじゃねーかなぁ?)、そんなバンドは本当に稀有ではないでしょうか。林田さんとは、もう10年位の付き合いになりますが、未だに得体の知れない人ですね、、(笑)。

ただ、今GINZA LIGHTSは、あえて(?)活動を控えているようなので、今後活発になってきて、またFieldのときのように多くの人の前で演奏し始めると、またそれは違った大きな反響になるのではないかなぁと思ったりします。たくさんの人が観ているのに、実は一対一、というような不思議な現象が起こったりとか。このバンド良いよねー、なんてみんな口々に言いながらも、何故か黙り込んでしまう、みたいな(笑)。
あ、これは、あくまで単なる個人的感想ですので、、。そんなのは全然違うぜ!とか思われる方、スイマセン。


あと、最近良かったライヴといえば、先日のソングサイクルの田尻さんのソロなのです。もう、すっごい良かった!!
まぁ、本人にもその旨は一応言えたからアレなんだけども、前半の弾き語りから、最後のとんちピクルスの『どうだいドラえもん』のカバーまで、ホント最高でした。
ソングサ本体のライヴで何度も観ている名曲『チョコレート』も今回のが一番良かったですし、『どうだいドラえもん』のカバーに至っては、素敵なアレンジもさることながら、もはや創った松浦さん本人よりも曲の本質を掴んでるんじゃないか!?、て思っちゃったほど。ちょっと感動的ですらありました。
田尻さんの表現力、ていうか音楽力(?)が、以前よりも全然増しているのが如実に表れていたライヴでした。

もえちゃんのパーカッションもかなり良い感じでしたねー。実は、僕は、ジャンベやらカホーンやらのパーカッションにどうやら厳しめの感想を持ってしまう傾向にあるのですが、なんでって、ほら、この辺の楽器て、割と雰囲気だけでやってる人多いでしょ?浅い理解でさ。私ってスピリチュアルなの、みたいな(笑)。
でも、もえちゃんカホーンだったりは何だか凄く響くのです。本当に、純粋に真剣に楽しそうに楽器に向かっているのが伝わってくる、というか。いいなー。また観たいな。


b0054702_4273180.jpgて感じで、なにやらウダウダ書いてしまいましたが、最後にもう一つ、最近良かった音楽といえば、こちら、"Akron/Family"の『Love is Simple』というアルバム。去年の秋くらいにスワンズのマイケル・ジラのレーベル、Young Godより。
もうねー、これメッチャメッチャ良いです。良過ぎます。こんな良い音楽がまだまだ世の中には沢山あるんだ!とちょっと嬉しくなったくらい。いや、何年か前から名前はもちろん知ってましたし、凄い評判が良いのも知ってはいたのですが、でも、スワンズのレーベルっていうだけで聴かず嫌いしていました。だって、スワンズですよ!? ソニック・ユースの大ファンだった僕にとって、スワンズは鬼門なのです(笑)。
ヤバイのでこの辺チェックし直さなきゃだ。実は、軽い気持ちでmyspaceを覗いてみたら、余りの良さにぶっ飛んで、即アマゾンで注文してしまいました。

しかし、これもやはりジャンル的にはフリー・フォークになるんかな? んー、確かに基本的には唄がすっごい良いし、ちょっとトライバルというか民族音楽的なリズムも面白いし、ヒッピー/コミューン的な雰囲気があるので、まぁ、そうなのかもしれません。音楽的には、何と言えばいいんでしょう、んー、確かにグレイトフル・デッド的なところもあるような気もしますが、それより、もう完全に一周して、ヒッピーもプログレもパンクもノイズもジャンクも、全て唄に集約してしまった、というような感じか。どうやら、今地球上で一番良いバンド、なんて言われ方もしているようです。

このアルバム、おまけ(?)でDVDが付いてきまして、あーPVかなんかかな、と思ったら、4~50分のライヴが入っててそれがまた凄い良い。みんなで楽器を取替っえ引っかえ、手拍子叩きながら、みんな唄う唄う(笑)。もう最高。例によってYouTubeでライヴもあるので良かったら。
日本盤は今まで出たこと無いのかな? ちょっとでも気になった方は是非チェックしてみて下さい。


てことで、良い音楽は、まだまだ続く、、。
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by marr_k | 2008-01-19 04:40 | Comments(0)
2008年 01月 06日
フリー・フォーク・フリーク
さて、2008年です。早いな。西暦でいうより、年号でいうとちょっと驚きですよね、平成20年ですよ!?
20年って、もうあれから20年経つのか、、と、ちょっと戸惑ってしまいます。20年後、なんて20年前からすると、もう全くの未来ですよ。ぼんやりと想像することすら難しい、そんな感じです。

そういえば、大晦日にドイでライヴをやったのですが、これがまた酷い演奏で、、。結構お客さんが多かったのに、とんだ失態を晒してしまいました、、(笑)。
にもかかわらず、CDを買ってくれた方々、本当に感謝です。是非聴いてやってください。
今月15日のラウンジサウンズでは必ずやリベンジを。クソー。

そんな感じの2007年だったわけですが、今回は年も変わったことだし、最近、というかここ一年くらい?で聴いた音楽を少し挙げていこうかな、と。

b0054702_2575415.jpgまずは、これを。"Dirty Projectors"の『Rise Above』。レーベルは、ラフトレードなのかな?日本盤がラフトレード・ジャパンから出てます。
これは、つい最近買ったんだけども、もうホントにヤバイですね。久々に、こいつらは何だ!?ていう衝撃。
基本的に、デイヴィッド・ロングストレスという人(すげー名前だ)の一人ユニットらしく、既にアルバムも数枚出しているとのことですが、僕はこの最新アルバムで初めてきちんと聴きました。
音楽的には、んー、なんて言えばいいんだろう? 全然分かんない、、。ジャンルなんてのも思いつかないし、、。

とにかく、完全シンクロの女性コーラスと複雑怪奇な曲構成とちょっと東欧ぽいニュアンス?のエモーショナルなボーカルの絡み合いが凄い。空間や時間軸がグニャグニャ。
鼻歌交じりの妄想がそのまま繰り広げられる音世界。多分このロングストレスさんの脳内で鳴っている音楽をそのまま具現化することに成功してるのでしょう。有り得ねー。
圧倒的なオリジナリティと表現力、そして何よりもメチャメチャ実験的なはずなのにギリギリでポップ・ミュージックとして成立しているのが素晴らしい。このまま大きな流れになって、ポップ・ミュージックの在り方も変えちゃうんじゃないか、と思わせてくれるくらい衝撃的な音楽です。
YOUTUBEでライヴが見れるんだけども、こんな複雑な音楽だから音源とライヴで結構違うのかなぁ、とか思ったら、もう完全再現、ていうかライヴの方が更に凄そうです。
ちなみにこのアルバム、Black Flagの想像カバーだそう。面影すら全く残っていない完全な別物になっているのに、クレジットはちゃんとグレッグ・ジン(笑)。ロングストレスさん、これでいいのか!? 金はちゃんと入ってくるのか(笑)?

b0054702_322565.jpgそして、この凄いアルバムをプロデュースしたのが、"Grizzly Bear"というバンドの人なのですが、このバンドがまたヤバイ。
もう一年ちょっと前になるのかな、『Yellow House』というアルバムがワープから出まして、ホントにメチャメチャ良いアルバムなのです。僕的には、ここ一年くらいのベストアルバム。
このバンドも、コーラスがかなり肝になっていて、その柔らかい響きと、ちょっとオーケストラぽい音作りが非常に心地良いのです。って、良く分かりませんね(笑)。心にしーんと染み込んでいくような音楽。
ジャンルで言うと、んー、なんなんでしょうね、やはり、フリー・フォークだかフリーク・フォークだかになるんでしょうか。
んー、僕的にはもっとミレニウムとかのソフト・サイケ辺りが思い浮かぶんだけどな。あと、ちょっとグラムぽい感じが良い。なんにしても、この先も長く挙げられるであろう名盤だと思います。機会がありましたら是非。

そういや、ここ1,2年に盛り上がっている(?)フリー・フォークという括りですが、僕が何気なくチェックするアーティストの多くが、フリー・フォーク的括りで語られていることに最近気付きました。てことは、僕はフリー・フォーク好きなのか!?
でも、そのフリー・フォークの代名詞的の存在の、アニマル・コレクティブとかココロジーなんかを余り良いと思わないので、イマイチ納得出来ないのですが、、。デヴェンドラ・バンハートの新譜も何となくパスしてしまったし。でも、ヴァシュティ・バニアンとかやっぱり凄い良いんだよなー。あと、エスパーズなんかもフリー・フォークに入るのかな? 凄い好きなんだけど。

どうやら、僕が考える、というか好きなフリー・フォーク(?)というのは、通常の唄とバックの演奏という関係から全く逸脱して、お互い独立した関係のまま展開しながらも、結果的に全てが唄によって収束される、というような音楽になるでしょうか。

90年代後半以降、ポスト・ロック的演奏の上に唄を乗せるとか、唄そのものを音響として捉え直すとか様々な方法で、唄と楽曲/アンサンブルとの新しい関係を創りだそうという試みが行われてきました。それは、もちろん多くの刺激的な音楽を生み出してきたのですが、僕が思うに、このフリー・フォークというのは、そのような方法論的考えとは、全く別のところから生まれているような気がするのです。
唄が、全く思うがままに唄われ、楽曲/アンサンブル自体の主題や構成もその唄によってつくられていくフリー・フォークでは、その結果として、唄も楽曲/アンサンブルもないまぜのまま、それがそのまま唄として成立しているように思えます。もちろん、唄も楽曲/アンサンブルも混沌を多分に含んだ、非常に奇妙な形になってしまいますが、しかし、にもかかわらず、人間の唄そのものが本来持つ強さによって、それは高らかに唄に成りえているのです。フリー・フォークというのは、そのような音楽なのではないでしょうか。

なんてつらつら考えていると、大学の講義で出てきたドゥルーズメルロ・ポンティなんかを思わず思い出してしまいまいた、、。ともかく平成も20年にもなると、所謂、唄を中心に据えた楽曲だとか唄を聴かせる音楽だとかというようなものが、いよいよ有効でなくなってきているのかなぁ、とか思ってしまいます、、。

あと、やはりアレですね、この手の音楽は、リズムやフィーリング、というかフックが南米だったりアフリカだったりの非欧米へ向かっている感じが凄く良いのですね。それもまた、この平成20年の世の中に非常にポップに響く理由なような気がします。

てな感じで、まだまだ紹介すべき音楽が沢山ありますので、後日また続きを、、。
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by marr_k | 2008-01-06 03:19 | Comments(135)
2007年 10月 01日
感謝と戸惑いとビーフハート
楽しみにしていたイベントが二つとも終わってしまった、、。あー、なんか寂しいなぁ。
どちらのイベントも前の日の夜くらいから、あぁ、明日が終わったら終わっちゃうんだ、、とちょっと複雑な気分だったのです。また日常がやって来る、みたいな。楽しみが大きい分だけ、その反動が大きいのです。

でも、僕は昔から、日常/非日常、というような考え方にどうも馴染めなくて、まぁ、僕がヒネクレているからなのでしょうが、いや、非日常なんて要らない、非日常的なことまで含めて全部、日常なんだ、というような考え方をしてきたのです。
例えば、こういうイベントだったりというのも、心理的な浮き上がりがあったとしても、それは、あくまでも誤差的なもので、むしろ、その浮き上がりこそ日常に取り込んでいかなければいけない、というような。カレンダーにフラグを立てて、それを目印にして日常をやり過ごすのではなく、日常を粛々と過ごす過程で、一つの道標としてフラグを経ていくとでもいうか。言ってみれば、「毎日がパーティーだぜ!」という考え方の真逆。
って、何書いてんのか良く分かりませんね(笑)。ともかく、終わってしまったことが予想以上に寂しく感じてて、ちょっと戸惑っている、ということです。

どちらのイベントも内容、集客共に大成功で、僕なんかが関わることが出来たのは、本当に幸運なことだと思いました。主催の方々始め、出演/関係者のみなさん、観に来てくれた方々、そして、少しでも気にかけてくれた方、本当に感謝です。

イベントの感想など書こうかとも思ったのですが、例によって長くなりそうなので(笑)、またの機会にでも。写真とかも無いし。


b0054702_413866.jpgあと、全然話は変わりますが、先月だったか海に行って、その帰りにドイちゃんちのベランダでバーベキューをやったのですが、やっぱ肉だからビーフハートだろ(笑)、てな感じで、キャプテン・ビーフハートをBGMに肉を喰ったわけです。んで、その時に、ホント久々に”トラウト・マスク・レプリカ”を聴きまして、こんなにカッコ良かったか!?とビックリして、それ以来、頻繁に聴いております。
いや、最初に聴いたときは、確か20歳くらいだったと思うのだけど、案の定もはや常套句のように「うわ、グチャグチャじゃん」とかいう感想で、ロクに聴きもしなかったのです。
んで、その後も、1stや”shiny beast”なんかは、割に日常的に聴くようになるのですが、”トラウト~”だけは、どうも聴く気にならなくて。少し前にオンザコーナーで芥川さんと、「”トラウト~”は、グチャグチャなのが目的で創ってますよね~」なんて話をしたくらい、最早無視みたいな感じだったのに。
しかし、あらためて聴くとやはり凄い! ちっともグチャグチャじゃないし。曲数が多いのと、曲調がバラエティに富んでるというよりか雑多なせいで、決して今でも聴きやすいアルバムではないのですが、車を運転しながら聴いたりしてると、ホントカッコ良くて、文字通りグイグイ引き込まれます。左右バラバラに鳴るペケペケしたギターと、ズンドコしたドラムの絡み合いが非常に良い。どこか爽やかな感じすらしてしまいます。あ、ビーフハートの声がちょっと暑苦しいかな、、。
というわけで、ビーフハート、CDで全部再発しねーかなー。

b0054702_4204734.jpgとか書きながら、当然"トラウト~”は余り人にはオススメできるアルバムではないので、もしビーフハートに少しでも興味を持っている人は、”shiny beast”を是非。これは結構聴きやすいし。元祖チェンバーロック(?)かな。

b0054702_4134146.jpgついでに、この夏一番良く聴いたのが、”Icy Demons"の3rdアルバム"Miami Ice"。これメチャメチャ良いです。何というか、謎な無国籍トロピカルサウンド。グラスに入った氷が太陽の光でゆっくり溶けていくような、そんな気だるいチェンバーロック。ヴォーカルの声が、XTCのアンディ・パートリッジそっくりの箱庭ボイス。それもまた気だるさを倍増させます。時間が止まってしまったような真夏の昼下がり。ビーチのスピーカーから流れるサンバのリズム。でも、暑くて踊れねーよ、みたいな感覚。もう最高です。
あ、この人達も明らかにビーフハート好きだな。是非。
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by marr_k | 2007-10-01 04:27 | Comments(1)